「人類ある限り水は必要である」
現代のサスティナビリティにも通じる考えを、
SANEI は企業のフィロソフィーとして大切にしてきました。
その思いは変わることなく、褪せることなく、
一層切実な意味を帯びて今の時代に息づいています。
私たちの生きる21 世紀は「水の世紀」になると言われています。
かつての「石油の世紀」になぞらえたその表現は、
人々の利用できる水がますます希少なものになっていくこと、
水をめぐる世界の安定への危惧が示されているのです。
今こそ私たちは行動しなければなりません。
水の循環にかかわる存在として、
いつまでも人々の生活の憩いと潤いが続くように。
Think Life. Make Act.
美しいこの惑星(ほし)の未来のために、
今日私たちにできることを。
私たちの挑戦は始まっています。
何十年に一度。
かつてはそういわれた豪雨が例年のように頻発し、
一方では、大災害時の水供給も大きな課題に。
都市は今、つねに起こりうるものとして
水の問題に備える時代が来ています。
SANEI が取り組む雨水・中水活用システムは、
大量の雨水を水がめのように貯め込み、
都市機能への負担を軽減しながら非常時に活用。
水田、ため池…古くからの利水の知恵を活かし、
これからのレジリエントな街づくりに貢献します。
建てては壊すスクラップ & ビルドから
100年住めるロングライフデザインへ。
地産材の利用、自然エネルギーの活用など
家づくりにも、サスティナブルの時代が来ています。
ただ、住まいの寿命のことは誰もが気にするけれど、
ふだんみえない「水の通り道」はどうでしょう。
水道メーターから給水栓まで。
家庭内に水が行きわたるプロセスのすべて――。
SANEIは、その品質で人々のライフラインを支え続けます。24時間365日、かけがえのない水の流れを、変わらず暮らしへリレーしてゆくために。
手水を思わせる、和の趣き。
でも、「いちりん」に竹を使っているのは、
ただそれだけの理由ではないのです。
竹は生育が早いことで知られ、
放置された竹林が周囲の植生を侵す、
いわゆる“竹害” も問題になっています。
そんな竹を価値ある資源ととらえ、
ものづくりに有効活用することで、
社会にサスティナブルな循環の「環」をつくっていく。
SANEI が実践する、エシカルデザインの一つです。
考えてみれば、人間の手ほど、
使い勝手がよくて万能な“道具” を
私たちは知りません。
水を出す、止めるという無意識の所作も
手という高性能のコントローラーがあればこそ。
しかし、生活も衛生意識も大きく変わった今、
むしろ手を接触のリスクからまもることが
暮らしの安心をまもることだと考えました。
水にはふれたい。器具にはふれない。
手を洗うという暮らしの経験に、
使い手視点のイノベーションを届けます。
「蛇口」といえば、鏡のような光沢、
メタリックな色と質感が昔からの定番でした。
でも、好きな服を選ぶように、
水まわりだって、もっと自由になれるはず。
自分好みの色が選べる。
メッキ処理をしない分、環境にもやさしい。
今の時代、そんな選択肢もあっていい。
SANEI は、そう考えます。
デザインの力で、水まわりの「色」の常識は、
常に新しく進化を続けています。
未来の暮らしについて、私たちが考えたこと。
それは、決まった形で決まった数だけ置かれた
既成の“水まわり” の概念から、
“水” の可能性を解き放てないか、ということでした。
SANEI が提案したいのは、
人と水の関係を中心に考えた空間――
本当の心地よさを感じることのできる、
新しい暮らしのシーンです。
とるにたりない一滴の雫も、
出会い、合わさり、
一筋の流れからやがて
地平を満たす大河となるように。
今は小さな一歩も、
必ず望む未来に向かって
可能性の扉を開くと信じて。
行動しよう。未来のために。