五感の記憶
まどろみから呼び覚ます
朝の春雨のように 優しく穏やかに
夏の大地の火照りを冷ます
夕立のように 烈しく豊かに
二つとない五感の記憶
からだに刻まれたイマージュ
磨き抜く技のきざはしは
どこまでその域に近づけるだろう
森からの贈りもの
ひそやかなブナの森の
さらにその奥深く
こんこんと湧きつづける
大地が育んでくれた贈りもの
流れてゆく 潤してゆく
木の芽も 野の花も 動物たちもすべて
そうして辿りついた長い旅路の果て
一杯の水に森がみえる
西の人々が眠りにつくころ
東の摩天楼に陽がのぼる
子どもたちが顔を洗う朝
一日の疲れをシャワーで癒す夜
いまこの瞬間も それぞれの場所で
誰かが水にふれているのだろう
「いつでも、世界のどこかで」
その一人ひとりの日々に 歓びと祝福を
生涯で最高の
贅沢を求めるとしたら
飾り立てた豪奢さも
目を引く絢爛さもいらない
自らの選択に 誇りを感じながら
手をかけ 時間をかけて
愛し続けることのできる日々
築きあげる暮らしこそが
この上ない美しい贅沢となる
一枚の絵のように
時間が止まる瞬間がある
日常の雑味は取り去られ
心を打たれた感覚だけが
鮮烈な記憶にのこり
それは焼きつけられる
いつまでも
色褪せることのない
その人だけの物語として
まどろみから呼び覚ます
朝の春雨のように 優しく穏やかに
夏の大地の火照りを冷ます
夕立のように 烈しく豊かに
二つとない五感の記憶
からだに刻まれたイマージュ
磨き抜く技のきざはしは
どこまでその域に近づけるだろう
静寂から湧き起こり、
ゆるやかに泰然とハーモニーを加えながら、
主旋律を刻み続けるボレロのように
ブランドの理念はそのままに、
いま変化への機運をまといながら、
新たな時代に向けて奏でる創造のヴァース
出会い 融合 変異 進化― SANEIの
次のステージはもう始まっている
サスティナビリティと、便利さ・快適さ。それらは、必ずしもトレードオフの関係に対置されるものではありません。暮らしのインフラがさらに成熟すれば、密集する都市空間に縛られることもなく、きれいな空気と広々とした大地のもと、今以上に豊かに生きることができるはずです。これからの住環境のネクストコンセプトとして、SANEIは「自然と一つになって暮らせる住まい」を構想し、新たな水まわり空間の研究と開発、そして提案に取り組んでいます。
水は、朝・昼・夜、一日の中で必ず触れるもの。そして、生涯を通して触れ続けるもの。性別、世代、国籍、人種を超えて、私たちの手掛ける製品は、十人十色の「生きる」に寄り添い、そこに息づく歓びを見守り続けています。いつも、どの瞬間でも、地球上のどこかで私たちの製品が使われている―そんな日がくるのを夢みて、SANEIは「人類ある限り水は必要である」の理念を実践しています。現代を生きるすべての人にとって、水と出会うほんのわずかなひとときが、明日への活力になると信じて。
自らに課した「上質をデザインする」という命題。上質は、単なる高級とは異なります。本当の意味での「上質」の定義に対して、果たしてどこまでその極みに迫れるか。SANEI は、理想の中に思い描くラグジュアリーの概念を頂点として新たな製品体系を設定し、その秩序に基づく製品開発を進めています。水の音、流れる姿、手に伝わる感覚に至るまで―どこまでも美しい体験を追い求め、意匠、仕上げ精度、使用感、すべてにおいて最上級に相応しいものづくりへの挑戦を続けています。
たとえばシャワーの「浴び感」一つとっても、水粒の形状や大きさといったあらゆる要素を分解し、「心地よさ」の理由を科学する。こうして目に見えない「心地よさ」、感覚の世界とされてきたエモーショナルな品質に対しても客観的な指標を取り入れ、SANEI独自のクライテリア(評価基準)として運用を始めています。さらにこの先、人によってそれぞれ感じ方が異なる心地よさまでも、センサーやAIといったテクノロジーを駆使して最適を追求していく。最後は人の手と感度によって仕上げる熟練技能。そこに科学的探求を組み合わせることで、SANEIブランドの品質を自ら規定し、さらなる高みをめざしています。
さざめく水の音
風にゆれる葉ずれの囁き
彼方にさえずる鳥たちの声
耳をすませば聴こえてくる生命の息吹
つつましくささやかな
けれども絶えることのない創造の営み
この星が奏でる旋律と一つに合わさり
未来への序曲はいま はじまりを告げる
たおやかな風と
やさしく肌によせる波
どこか懐かしいゆらぎに
そっと身をゆだねたとき
このからだも自然の一つであることを知る
人は生まれながらにして
海を抱いて生きている